DVDにて「かもめ食堂」を鑑賞。
とりたてて何が起きるわけでもなく、何も暴かれもせず映画は終わる。
途中まで何が起きるのかと思って見ていたが、半分過ぎる頃には何も起きないこと、何も説明されそうにないことに気付く。自分がこのペースに退屈しないだろうかと不安になった頃、終わってしまった・・・。
つまり退屈しなかった。
何かを説明してもらわないと気が収まらない人には向かない映画。フィンランドはムーミンくらいしか思いつかない私だけど、映画で語られていたようにゆったりとした、今流行のスローライフが似合う場所だとすれば、映像、脚本、演出、役者の演技と、全てがそれを見事に表現してる。
素晴らしいのは女優3人の嫌味のない存在感。特に小林聡美。この何かに達観しているかのような主人公を、何があって、どうしてといった人物背景の説明無しに自然に演じてるのが素敵。
そうしたからと言って何が起きるわけでも、変わるわけでもないことを承知で、欧米をふらふらと一人旅していた頃の自分を思い出した。