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2006年03月19日

女王の教室SP

を録画していたので観る。連ドラの時は話題になっているのを知ってはいたけど観なかったので、これ観て面白いと思ったらDVDでも借りて観ようと思ってた。
んーとね、世間で言われてた(噂では過激な内容に苦情の嵐でスポンサーも逃げ出したと聞く)ほど過激とは思いませんでした。
自分的には勧善懲悪のエンターテイメントとしか思えなかったです。
面白かったですよ。主人公の教師の昔から始まって、皆が連ドラで知ってるキャラになるまでを衣裳のカラーやらでみせてく様は、まるでスターウォーズのアナキンがダースベイダーになってくエピソード1,2,3のパクリみたいな演出でワクワクしたし。
でもこれで本当に苦情の嵐になんかなるの?過激さが足らないのでDVDで連ドラの方も観て確認する予定。と思いながら日テレの当該BBSを見たら、本当に苦情書いてる人がいるのね。血が多いとか、虐めのシーンが酷すぎるとか、子供が真似したらどうするとか・・・。本当に世の中にはくだらない人が少なからずいるんだねぇ。
人が切られれば血が出るのは当たり前です。虐めが残酷なのは当たり前です。真似する子供は元来頭がおかしいのです。そんなこと言ってたら私の大好きな海外ドラマ「OZ」はどうなるんでしょ。女王の教室SPどこじゃないですよ。ま、あれは絶対日本で地上波に乗ることはないだろうな。残念だけど。
そう言えば私が小学生の頃、一人でふらりと映画館に行って観られた「時計じかけのオレンジ」も今やR指定なんだってね。嫌な世の中になったもんです。観た物を真似する事件があるのは事実だってお叱りを受けそうですが、私の娘くらいの赤ん坊なら何の判断も出来ないのは分かりますが、(判断出来ない以前に真似すら出来ない)人を切ったり刺したり出来るくらいの年齢になって、それ自体が悪いことだと認識出来ないとしたら、それは精神異常かよほど親の育て方が悪かったかのどちらかでしょう。飲酒運転する奴がいるから禁酒法作れ、人刺す奴がいるから包丁を売るなって言ってるのと同じですよ。おかしな人間に合わせて規制してったら、常人はたまったもんじゃありません。
娘には色々なものを見せて、善悪の判断の出来る、正常な感受性を持った人間に育てようと思います。
子供が真似したらどうしようなんて不安より、表現の自由が規制される世の中になっていくことの方が不安です。娘の未来が明るい未来でありますように。

2006年03月22日

東京タワー

リリー・フランキー著「東京タワー・オカンとボクと、時々、オトン」を読み終える。
360ページ以降、涙で読み続けるのが困難になり、やっとのことで全449ページを読了。
作者とは年齢が近いこともあって、子供の頃のエピソードに登場する事柄には懐かしさを憶え、ノスタルジーを擽られる面白本として読み進んでいたけれど、こんなに泣かされるとは思わなかった。
基本母子家庭、時々父という似た境遇もあって、作者に共感出来る部分がややプラスされていたのもあるとは思うけれど、巷でこの本は泣けると言われていることは知ってはいたけれど、それにしても見事にやられてしまった。
「愛と死をみつめて」を見ても「結婚して長生きしてたら、今頃みこは、おもいきりテレビでみのさんに、まこの愚痴を電話してたかもしれんぞ」等と考えてしまう自分には、そう簡単に涙は出ないと高をくくっていた・・・。惨敗です。
特に泣かせる仕掛けがあるわけではない。ごくごく自然な描写、当たり前の心情と言葉。恋愛ものではきっと陳腐になってしまうけれど、親子であるが所以の不変。自分くらいの年齢になれば、誰もが当たり前に感じたことがある感情、思い、だけれど日々の生活の中で忘れてしまう。もしくは後回しになってしまう。この小説に言われなくても分かってはいることなのだけど・・・。
まあ、近日娘を連れて実家に行こう。この本は買って読んだ自分ではなく、こんな本が売られていることも知らない母に一番役立っている・・・。それでいいんだけど。

2006年04月13日

カラフルメリィでオハヨ

ナイロンの「カラフルメリィでオハヨ・・・」観劇。初演と再演に出ている芝居。
出てる時は長いなー(特に再演)とか思ってたけど、客として観てみると長さは苦にならない。面白かったなー。参加したかったなー。あの頃分からなかったことが幾つか分かったよ。分かった自分でやりたかったなー。もし又演る機会があれば是非。
終演後、みのすけ等出演者数人と飲む。今回は客演さんが子供生まれたばっかとか生まれる間際とか、そんな方が多いらしい。私の娘も来月一歳、なもんで、育児とかの話題がメインとなる。そんな話題で飲むようになっちゃったんだねぇ・・・。「カラフルメリィ・・・」は死とか老いとか、病気とかを題材にしているように見えるけれど、実はとても希望に満ちあふれたお芝居だった。初演の頃、スズナリの楽屋で、何かに悶々としていた僕は気付かなかったな・・・。
ケラさんの哀しげなの丸い背中。連日の夕立。そんな断片的な記憶しかないもの。

2006年06月05日

バージニア・ウルフなんかこわくない

元はブロードウェイの舞台劇、エリザベス・テイラーの主演で映画も有名だけど観たことなかった。
ケラさんの演出でコクーンでやるということでGPを拝見させて頂いた。
上演時間は3時間、飽きることなく引き込まれる素晴らしい舞台。演者は4人、皆素晴らしいけれど、やはり大竹しのぶさんのマーサにはただただ圧倒される。
こんな戯曲に感情移入なんかしてはいけないとは思うのだけど、台詞の幾つか、登場人物の感情の幾つかに共感してしまった・・・。
かなり危ない自分にちょっと嫌になる。
何はともあれ演劇好きには大盛り食べ放題で腹一杯になれる逸品。

2006年07月11日

デスノートと嫌われ松子の一生

先日「デスノート」と「嫌われ松子の一生」を観る。どっちも面白かったなぁ。
「嫌われ松子の一生」は人間の優しさに溢れた愛のある映画で、テンポも良くて、笑えて泣けて、娯楽映画として申し分なかったよ。
日本のメジャー映画も捨てたもんじゃないね。
「デスノート」は序盤、あまりの荒唐無稽な設定と、漫画チックなキャラ設定に「ついて行けるのか俺?」と不安になったけど、Lが登場するあたりからは世界に引き込まれた。
今回は前編てことで、「え、ここで終わり?続き見せろー」てとこで終わってしまうわけで、もちろん漫画喫茶に急行して全12巻の原作漫画を読破。
L亡き後、やや物語が散漫になる感はあるし、ご都合主義的な心理戦の部分もあるものの、おもしれーやこれ。
でも映画の前編は物語の20パーセント程度の所で終わってるぞ。残り80パーセントのストーリーが後編に詰め込まれるのか?それとも原作とは違う展開で進むのか?とにかく期待大。
しかしこれ少年ジャンプ連載だったんだねぇ・・・俺が子供頃のジャンプは「トイレット博士」とか「アストロ球団」とかだったぞ。すげぇなぁ。

2006年09月23日

ホテル・ルワンダ

1歳の子供がいる我が家ではDVD鑑賞もままならないが、子供が寝た後、徹夜で「ミュンヘン」と「ホテル・ルワンダ」を鑑賞。どちらも実際に起きた歴史的事件を題材としたトゥルーストーリーなのだろうけど、やっぱスピルバーグが撮った「ミュンヘン」はお上品な仕上がり。主人公である暗殺者の苦悩を軸にしていることは気に入らない。
パレスチナ紛争という今なお続く深刻な流血の対峙のただ中で、暗殺者たる彼の苦悩が稚拙に見えて仕方がない。まるでそこらの平和運動家が抱くようなおセンチな苦悩。人間皆同じと言いたいのかもしれないが、世界を股にかけて殺し合うテロリストや暗殺者としてのリアリティに欠けるし(役者の演技は素晴らしいのだけど)、どうせ脚色して映画として完成させるなら、平和惚けしていると言われる我々に一撃を食らわせるような作りが欲しかった。
でも観る価値ある映画だよ。この事件を伝えるだけでも意味はある。
余談だけど、この事件で、オリンピックに参加してた日本人選手団はかなり非難を受けてる。イスラエル選手団11人が射殺、爆殺されるという最悪の結果にも関わらず、オリンピック競技続行の知らせに馬鹿みたいに喜んじゃったことと、殺された選手の追悼式に練習を優先して参列しなかった奴が多数いたため。

で、「ホテル・ルワンダ」これは文句なし。「ミュンヘン」と違って主人公はホテルの一支配人だ。彼の家族を守りたいという気持ちと、ジェノサイドの真っ只中にいる恐怖は見事に伝わってくる。しかしこれも大量虐殺というシチュエーションの映画としては描写は上品だ。我々文明人が食事の合間にも観られるように配慮したのかもしれんが、映像の残酷さはかなり意識的に押さえられてる印象。それでも緊張感と恐怖は十分に伝わるけど。
心に残るのは、ジェノサイドの事実を撮影した映像が世界に配信され、世界が助けてくれると期待する主人公に、西側ジャーナリスト(あのホアキン・フェニックスが演じてる)が言う台詞。
「この映像を観ても世界の人々は、恐いわねぇと言ってディナーを続けるだけ」
これがこの映画のテーマだと思う。マザーテレサは愛の反対は憎悪ではなく無関心と言ったそうだが、正に。
100日で100万人が殺されるという稀に見る大量殺戮を世界中が黙認したという事実が、大量殺戮という事実と等しく恐ろしい。馬鹿な平和主義者がこの映画を観て、「殺されてる側の見方にたって殺している側を悪としか描いていないのは不公平」といった趣旨の意見を言ったりしてるらしいが馬鹿馬鹿しい。子供の頃に教わった喧嘩両成敗を100万人の大量殺戮という行為にまで摘要しようとするとはキチガイとしか言いようがない。
フツ族側(虐殺を行った方)の視点で描いたものもまた別にあってもいいと思うが、それは別問題。
1994年という、それほど遠い過去ではない時に起きたこの事実を多くの人が知ることには大変意味があると思う。アフリカの文化の低い国だから起きたこと等と思う人もいるだろう。確かに社会の成熟度や民衆の教養は関係あるかもしれんが、この映画に登場するフツ族の民兵や、賄賂ばかり強請る将軍のような人格はこの日本にもごろごろしてる。
税金を組織的に横領しつづけ、ばれそうになると金を燃やして証拠隠滅を計る役所、不祥事がばれそうになると公文書を改竄、偽造までして隠そうとする警察署・・・当時のルワンダより民度がどれほど高いのかはかなり疑問では?

2006年10月02日

かもめ食堂

DVDにて「かもめ食堂」を鑑賞。
とりたてて何が起きるわけでもなく、何も暴かれもせず映画は終わる。
途中まで何が起きるのかと思って見ていたが、半分過ぎる頃には何も起きないこと、何も説明されそうにないことに気付く。自分がこのペースに退屈しないだろうかと不安になった頃、終わってしまった・・・。
つまり退屈しなかった。
何かを説明してもらわないと気が収まらない人には向かない映画。フィンランドはムーミンくらいしか思いつかない私だけど、映画で語られていたようにゆったりとした、今流行のスローライフが似合う場所だとすれば、映像、脚本、演出、役者の演技と、全てがそれを見事に表現してる。
素晴らしいのは女優3人の嫌味のない存在感。特に小林聡美。この何かに達観しているかのような主人公を、何があって、どうしてといった人物背景の説明無しに自然に演じてるのが素敵。

そうしたからと言って何が起きるわけでも、変わるわけでもないことを承知で、欧米をふらふらと一人旅していた頃の自分を思い出した。

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