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映画 アーカイブ

2006年07月11日

デスノートと嫌われ松子の一生

先日「デスノート」と「嫌われ松子の一生」を観る。どっちも面白かったなぁ。
「嫌われ松子の一生」は人間の優しさに溢れた愛のある映画で、テンポも良くて、笑えて泣けて、娯楽映画として申し分なかったよ。
日本のメジャー映画も捨てたもんじゃないね。
「デスノート」は序盤、あまりの荒唐無稽な設定と、漫画チックなキャラ設定に「ついて行けるのか俺?」と不安になったけど、Lが登場するあたりからは世界に引き込まれた。
今回は前編てことで、「え、ここで終わり?続き見せろー」てとこで終わってしまうわけで、もちろん漫画喫茶に急行して全12巻の原作漫画を読破。
L亡き後、やや物語が散漫になる感はあるし、ご都合主義的な心理戦の部分もあるものの、おもしれーやこれ。
でも映画の前編は物語の20パーセント程度の所で終わってるぞ。残り80パーセントのストーリーが後編に詰め込まれるのか?それとも原作とは違う展開で進むのか?とにかく期待大。
しかしこれ少年ジャンプ連載だったんだねぇ・・・俺が子供頃のジャンプは「トイレット博士」とか「アストロ球団」とかだったぞ。すげぇなぁ。

2006年09月23日

ホテル・ルワンダ

1歳の子供がいる我が家ではDVD鑑賞もままならないが、子供が寝た後、徹夜で「ミュンヘン」と「ホテル・ルワンダ」を鑑賞。どちらも実際に起きた歴史的事件を題材としたトゥルーストーリーなのだろうけど、やっぱスピルバーグが撮った「ミュンヘン」はお上品な仕上がり。主人公である暗殺者の苦悩を軸にしていることは気に入らない。
パレスチナ紛争という今なお続く深刻な流血の対峙のただ中で、暗殺者たる彼の苦悩が稚拙に見えて仕方がない。まるでそこらの平和運動家が抱くようなおセンチな苦悩。人間皆同じと言いたいのかもしれないが、世界を股にかけて殺し合うテロリストや暗殺者としてのリアリティに欠けるし(役者の演技は素晴らしいのだけど)、どうせ脚色して映画として完成させるなら、平和惚けしていると言われる我々に一撃を食らわせるような作りが欲しかった。
でも観る価値ある映画だよ。この事件を伝えるだけでも意味はある。
余談だけど、この事件で、オリンピックに参加してた日本人選手団はかなり非難を受けてる。イスラエル選手団11人が射殺、爆殺されるという最悪の結果にも関わらず、オリンピック競技続行の知らせに馬鹿みたいに喜んじゃったことと、殺された選手の追悼式に練習を優先して参列しなかった奴が多数いたため。

で、「ホテル・ルワンダ」これは文句なし。「ミュンヘン」と違って主人公はホテルの一支配人だ。彼の家族を守りたいという気持ちと、ジェノサイドの真っ只中にいる恐怖は見事に伝わってくる。しかしこれも大量虐殺というシチュエーションの映画としては描写は上品だ。我々文明人が食事の合間にも観られるように配慮したのかもしれんが、映像の残酷さはかなり意識的に押さえられてる印象。それでも緊張感と恐怖は十分に伝わるけど。
心に残るのは、ジェノサイドの事実を撮影した映像が世界に配信され、世界が助けてくれると期待する主人公に、西側ジャーナリスト(あのホアキン・フェニックスが演じてる)が言う台詞。
「この映像を観ても世界の人々は、恐いわねぇと言ってディナーを続けるだけ」
これがこの映画のテーマだと思う。マザーテレサは愛の反対は憎悪ではなく無関心と言ったそうだが、正に。
100日で100万人が殺されるという稀に見る大量殺戮を世界中が黙認したという事実が、大量殺戮という事実と等しく恐ろしい。馬鹿な平和主義者がこの映画を観て、「殺されてる側の見方にたって殺している側を悪としか描いていないのは不公平」といった趣旨の意見を言ったりしてるらしいが馬鹿馬鹿しい。子供の頃に教わった喧嘩両成敗を100万人の大量殺戮という行為にまで摘要しようとするとはキチガイとしか言いようがない。
フツ族側(虐殺を行った方)の視点で描いたものもまた別にあってもいいと思うが、それは別問題。
1994年という、それほど遠い過去ではない時に起きたこの事実を多くの人が知ることには大変意味があると思う。アフリカの文化の低い国だから起きたこと等と思う人もいるだろう。確かに社会の成熟度や民衆の教養は関係あるかもしれんが、この映画に登場するフツ族の民兵や、賄賂ばかり強請る将軍のような人格はこの日本にもごろごろしてる。
税金を組織的に横領しつづけ、ばれそうになると金を燃やして証拠隠滅を計る役所、不祥事がばれそうになると公文書を改竄、偽造までして隠そうとする警察署・・・当時のルワンダより民度がどれほど高いのかはかなり疑問では?

2006年10月02日

かもめ食堂

DVDにて「かもめ食堂」を鑑賞。
とりたてて何が起きるわけでもなく、何も暴かれもせず映画は終わる。
途中まで何が起きるのかと思って見ていたが、半分過ぎる頃には何も起きないこと、何も説明されそうにないことに気付く。自分がこのペースに退屈しないだろうかと不安になった頃、終わってしまった・・・。
つまり退屈しなかった。
何かを説明してもらわないと気が収まらない人には向かない映画。フィンランドはムーミンくらいしか思いつかない私だけど、映画で語られていたようにゆったりとした、今流行のスローライフが似合う場所だとすれば、映像、脚本、演出、役者の演技と、全てがそれを見事に表現してる。
素晴らしいのは女優3人の嫌味のない存在感。特に小林聡美。この何かに達観しているかのような主人公を、何があって、どうしてといった人物背景の説明無しに自然に演じてるのが素敵。

そうしたからと言って何が起きるわけでも、変わるわけでもないことを承知で、欧米をふらふらと一人旅していた頃の自分を思い出した。

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