三上市朗

三上市朗

私は松永玲子の事を「レイコ」と呼んでいる。
一部の人には「レイチェル」と呼ばれてるがそれは本当にごく一部。私は「レイコ」と呼ぶ。なぜなら付き合いが長いからだ。
M.O.P.がオリジナル作品を手掛けるようになってからだからもう10年以上になるね。その頃はレイコも私もまだまだケツが青い頃だったね。
その上私は彼女の先輩にあたる。
レイコはみなさんも御存じであろう「京都女子大学・落語学部」出身である。私はその大学の付属小学校に通っていたのである。また艦長ったらつまんない冗談言ってるとお叱りをうけそうだがそうじゃない。「京都女子大学」の付属小学校は「共学」なんだ。ま、そう力説することもないか。
前置きが長くなってしまった。
要するにこれだけ付き合いが長いのに、やっと紹介文を書いてくれと頼まれた。いや、別に紹介文を書きたかったわけじゃない。
これがレイコなのだ。
レイコは「照れ屋」で「寂しがりや」で「おっさん」で「女の子」で「神出鬼没」である。
これだけ並べるとなんだか訳わからんがとにかくそうなのだ。
最初に言いたかったことは「照れ屋」である事が言いたかったのじゃ。あ、間違えた。
言いたかったのだ。
「神出鬼没」であるのはとにかくいろんな所で見かけるからだ。私がたまに芝居でも見に行こうものならそこには必ずと言っていいほどレイコがいる。あとは新宿、渋谷、六本木・・・ま、どこも劇場があるとこだけどね。よっぽど芝居が好きなんだろうね。
ま、あとの「寂しがりや」で「おっさん」で「女の子」な部分は別の機会にとっておくとしてレイコの実家は大阪・心斎橋のど真ん中にある。だからどうって事はないんだけどね。ただ10年程前にその実家のテナントビルのロゴのはいったパーカーを「いいな」って褒めた事は憶えてるかな?あのカラシ色のパーカー。また『カフカズ・ディック』の稽古場でも着て見せてよ。