西牟田恵

西牟田恵

 マツナガ宅にお越しのみなさん、はじめまして。西牟田恵と申します。ナイロン100℃公演「TAKE THE MONEY AND RUN」で松永さんと共演させていただいております。
 れいちゃんと私は、何を隠そう大親友です。お互いの家に泊まりっこしたり、お休みの日には仲間達とバーベキューを楽しみ、夜も更ければれいちゃんと二人、お互いの秘密を打ち明け合います。仲がよいだけではありません。時には殴り合いのケンカもします。でもその後、二人の友情はますます深まるのです。将来は子供を一緒に産んで同じ小学校に通わせる計画も、もちろん立てています。プライベートだけではありません。二人で計画中の演劇ユニット『レイ&メグ』では“女版おかしな二人”の上演を企画し、これをライフワークとしていく予定です。
 嘘です。全部私の妄想です。実際私は松永さんとほとんど話らしい話をしたことがありません。そんな私にこの欄を執筆させるのですからやっぱり松永さんはナゾの人です。近くにいるとなぜかドキドキします。何か気のきいたことを話さなければ・・・と、手のひらにじっとりと汗をかいてしまいます。早くこんな状況から脱さなければと勇気をふりしぼって飲みに誘うと「今日はちょっと・・・」と、ナゾのほほえみでさらっとかわされてしまいます。一度、稽古場に行く時松永さんと一緒になったことがありました。彼女はケイタイで誰かと楽しそうに話していました。その関西弁の響きが心地よく、今でも耳に残っています。“電話の相手は誰だ!玲子!お父さんに隠し事は許さんぞ!!”私は自分にも理解不能なジェラシーをその電話相手に抱いたものです。そんな松永フェチの私ですから本番中はもちろん、松永さんのお芝居を舞台のそでからのぞき見ています。コスプレのような衣裳はちょっと笑えますが、時にあどけなく、時に妖艶にまさに子ネコのような彼女に私の瞳は釘づけです。妄想が現実になる日を夢見て、日夜アタック光線を出し続けている私に、松永さん、あなたは気づいているのかいないのかとってもクール。でも今回は旅公演があるわ。「今日はちょっと・・・」とは言わせない。もうお互いに飽き飽きする程遊びましょうよ!マツナガさん�